呼吸器内科|ふくだ湊町クリニック|佐世保市湊町の内科・呼吸器内科

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呼吸器内科

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呼吸器内科について

マスクをして体温計をみる女性

呼吸器内科で診療する病気は幅広く、一般的なかぜからインフルエンザなどの感染症、喘息、気管支炎、肺炎、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎など多岐にわたります。睡眠時無呼吸症候群の診断(自宅での検査)及びCPAP(経鼻的持続的陽圧呼吸療法)治療も行っています。そのため症状も幅広く、咳や痰はもちろん、胸痛や全身の倦怠感など様々な体調不良が診療対象となります。呼吸器疾患の初期症状は、かぜと変わらないことが多いですが、その背景には喘息や肺炎など、重篤な病気が潜んでいることもあります。咳や痰、発熱などが続く場合は、自己判断をせず、呼吸器内科の受診をお勧めします。

呼吸器の症状と疾患

呼吸器の病気に関して専門的な診療を行っております。

このような症状やお悩みがある方はご相談ください

  • 咳が止まらない、長引く
  • 痰が絡む、切れない
  • 息切れしやすい
  • かぜをひきやすい、治りにくい
  • 咳で目覚めることがある
  • 呼吸の問題で眠れない
  • 喘息と言われたことがある
  • アレルギー体質で不安
  • 花粉症で悩んでいる
  • 喫煙者、過去に喫煙経験があり肺の病気が心配
  • 日中に極度の眠気がある、家族からイビキや無呼吸を指摘される

日常的に起こりやすい症状でも、詳細な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。

呼吸器の主な病気

かぜ

かぜは正式には「かぜ症候群」といって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などを主症状とする上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。発熱、咽頭痛、全身倦怠感、食欲低下などを伴う場合がありますが、発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感などの全身症状も軽いという特徴があります。原因微生物の80~90%はウイルスが占めており、粘膜から感染して炎症を起こします。きちんと治さないとその後、気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、治ったと思って無理をせず、完治するまで来院されることをお勧めします。熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが大切です。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、A、B、Cの3型があり、通常、寒い季節に流行します。感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の突然の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、咳、鼻汁、咽頭痛などの症状がこれらに続き、およそ1週間で軽快します。主な合併症としては肺炎、脳症が挙げられます。通常のかぜ症候群とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。季節性インフルエンザはいったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。二次感染、合併症の予防のためにも、できるだけ早く受診することが大切です。

新型コロナウイルス感染症

インフルエンザウイルス感染症と同様の症状で、症状のみで診断することは困難であり、抗原検査やPCR検査による診断が必要です。基礎疾患を有する75歳以上の高齢者においては、ウイルス性肺炎や二次的な細菌性肺炎を合併することがあります。早期の診断、抗ウイルス薬の内服治療が有効です。やはりできるだけ早く受診することが大切です。なお、新型コロナ感染後に症状が続く方(罹患後症状)も受診をお勧めします。

長引く咳

咳は気道内にある異物を排出するために起こる体の防御反応です。かぜを引いたときに鼻汁やのどの痛みなどと一緒に咳を経験しますが、この場合、十分な栄養や睡眠をとって養生すれば、多くは3週間以内に治まります。しかし、中には咳がなかなか治らず、長引くことがあります。咳はその期間によって急性の咳(3週間未満)、遷延性の咳(3~8週間)、慢性の咳(8週間以上)の3つに分類されます。3週間以上続く場合、ただのかぜではなく、他の病気が原因になっている可能性があります。長引く咳は原因を特定した上で治療を行うことが大切です。早めの受診をお勧めします。

気管支喘息

気管支喘息は一般的に「喘息」と呼ばれています。気道(口や鼻から肺につながる空気の通り道)に慢性的な炎症が生じ、様々な刺激に敏感になり、発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。このため喘鳴(のどがゼーゼー鳴ること)や咳・痰が出て息苦しくなります。夜間や早朝に発作が出やすいという特徴があり、時に呼吸困難を起こし、命にかかわることもあります。原因としてはチリダニやハウスダスト、ペットの毛、カビなどのアレルギーによることが多いとされていますが、原因物質が特定できないこともあります。発作が起きていない普段の状態から、服薬などの継続したケアが必要になります。

肺炎

肺炎には細菌性肺炎とウイルス性肺炎、その2つの中間的な性質をもつ非定型肺炎の3つがあります。細菌性肺炎は、肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌などの細菌が原因で起こり、湿った咳とともに、黄色や緑色を帯びた痰が出ることがあります。ウイルス性肺炎はインフルエンザウイルス、新型コロナウイルス、麻疹ウイルス、水痘ウイルスなどのウイルスが原因で起こり、一般的なかぜの症状に続き、激しい咳や高熱、倦怠感などの症状が現れる特徴があります。非定型肺炎はマイコプラズマやクラミジアなど、細菌とウイルスの中間的な性質を持つ微生物が原因で起こり、乾いた咳が長く続くことが多いという特徴があります。

肺結核・非結核性抗酸菌症

肺結核は人から人に感染する感染症です。咳が続く場合には胸部のレントゲン検査や喀痰検査で肺結核を否定することが重要です。また、非結核性抗酸菌症は人から人へは感染しませんが、患者数が増加している感染症です。主に、土を取り扱う方が土壌から菌を吸入することで感染します。こちらも、胸部レントゲン検査や喀痰検査で早期に診断することが勧められます。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)・肺気腫

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、肺気腫や慢性気管支炎などの病気の総称です。主な原因はタバコや加齢といわれています。気管支の炎症や肺の弾性の低下が起こり、呼吸をするときに酸素を失った空気が肺に残ることによって、酸素の多い新鮮な空気を吸い込むことができず息苦しいといった症状が長期にわたり続きます。歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や、慢性の咳や痰が特徴的な症状です。進行すると呼吸困難を起こし、日常生活に支障をきたします。重症化すると呼吸不全や全身に障害が現れたりすることもあります。早期に診断を受けて治療を開始すれば、呼吸機能の低下を食い止められ、健康な人と変わらない生活を続けることができます。また、禁煙が重要です。少しでも軽症のうちに発見して治療をはじめることが重要といえます。

間質性肺炎

間質性肺炎は肺胞周囲の間質に炎症が起こる疾患の総称で、その原因は非常に多岐にわたります。主には、吸入抗原によるもの、自己免疫の異常、薬剤性などが挙げられます。詳細な問診・診察、検査(血液検査や胸部CT、気管支内視鏡検査など)が必要で、専門医療機関にご紹介します。安定後も長期に渡って、定期的な経過観察が必要です。

肺水腫

肺水腫は病名ではなく肺に水がたまった状態のことをいいます。原因は大きく分けて「心原性肺水腫」と「非心原性肺水腫」の2種類があります。心原性肺水腫は、心筋梗塞や不整脈など心臓に原因がある場合で、心不全が原因となって起こるものを指します。非心原性肺水腫は、心臓以外の原因で生じるものです。敗血症や重症肺炎、重症外傷、高山病など様々な疾患が原因となり得ます。主な症状は呼吸困難で、とくに仰向けになると息苦しくなるため、起き上がって座りたくなったり、夜中に突然息苦しくて目が覚めたりすることがあります。

肺がん

肺がんの原因として最も重要なのが喫煙です。「1日の喫煙本数×喫煙年数」の数値が大きいほど、肺がんになる危険性が高くなるといわれています。肺がんの多くは、初期には発生部位にとどまっていることが多いといえますが、次第に周囲のリンパ節に転移したり、肺内の別の部位、骨、肝臓、脳、副腎などに遠隔転移を起こしたりします。発生部位付近にとどまっており、手術で完全に取りきれる可能性がある場合は、手術が行われますが、手術が難しい場合などは放射線治療(定位放射線治療)や抗がん剤による治療が選択されることもあります。肺がんが疑われる場合には、専門医療機関に紹介します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきとともに睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や呼吸が弱くなる「低呼吸」が、1時間に5回以上繰り返される状態をいいます。睡眠中に低酸素状態となり、それが毎晩、年単位で起きれば、心臓・血管系の病気や多くの生活習慣病と関連してきます。古くから高血圧症との関連性が報告されていますが、冠動脈疾患や脳卒中の発症にも関係するとされています。また、この状態が繰り返し続くと熟睡できず、睡眠不足の状態になります。そのため日中の強い眠気や倦怠感、起床時の頭重感などが現れ日常生活に支障をきたすこともあります。できるだけ早く、自宅での夜間の無呼吸検査及び治療を始めることをお勧めします。